緑色で彩られた壁にサブカル調のデザインが施された、ラーメン屋としてはかなり怪しげな店構え。熊本ラーメンを基本に味付け卵やチーズを乗せているが、これが見事にマッチしている。特製の薬味で強烈なパンチが生まれている、わが道を行くラーメンだ。
淵野辺で17年間変わらぬ味を貫くこの店には、連日行列が絶えない。西洋料理のバックグランドのある店主らしい、野菜の甘みを生かしたまろやかなスープがファンを引きつけて離さない。スープが絡む卵麺もよくマッチしている。
東京の名店、「大勝軒」の流れを汲み、確かな味を伝えている淵野辺ラーメンの生きる伝説。煮干が生み出す強烈な香りが特徴のスープは、店主の誠実さを感じるようなストレートな美味しさ。厳選されよく乾燥させた煮干がポイントだ。
こちらも淵野辺で異彩を放つクロスオーバー型ラーメン。店主の出身地でもある札幌ラーメンのフォーマットに九州ラーメンの方法論を取り入れた意欲作は、膨大な研究に裏打ちされた確かな味。長崎ちゃんぽんにヒントを得ているという。